谷山です。
皆さん、今日も瞑想してますか?
瞑想は慣れてる人からしたら静かで心地よいモノですが、慣れてない人からすると
「静かに座ってるだけなんて耐えられない!」
と感じるモノかもしれません。
僕も以前は瞑想が大の苦手で、座って目を閉じてても
「今日の晩飯なに食べようか・・・・」
「そういや、あん時、あいつにあんな事言われたな~ 腹立ってしょうがねぇぜ」
みたいに意識があっちこっち行って集中なんかほとんど出来ませんでした。
たまに、フッと深い瞑想にたまたま入っちゃったりした時なんか
「俺もこれで瞑想熟練者だぜ!」
なんて息まいたりしてましたが、そんなの「たまたま」できたようなもんなんでそれからも狙って同じ事なんかできましません。
「俺って瞑想できない人間なんだな~」
とさっきまで息巻いてたのもどっかいっちまって意気消沈してたりしたもんです。
今日は過去の僕と同じような悩みをお持ちの方や、瞑想をしてるけど実践的に使い方がピンと来ない、なんて人の一助の助けになるかもしれない話をさせて貰えればと思います。
瞑想や氣功を実戦で扱う事における重要な点
とりあえず、瞑想や氣功をやってく上で大きなポイントがあります。
それは「意識の使い方」です。
そして結論から先に言いますが、瞑想や氣功を上達させていく上でとても大事な事が
「意識の分配の仕方」
です。
一般的に瞑想や氣功を行う時に必要なのは「意識の集中」と言われています。
意識を集中させる事により、深い瞑想状態に入ったり氣を上手にコントロールしていったりする訳です。
これはこれで正解です。
ただ、「意識を集中させる」という正解で止まってしまうとその先にはなかなか進む事は出来ません。
何故なら、これを逆に言うと
「意識を集中させないと深い瞑想に入ったり氣をコントロールは出来ない」
という感じになるからです。
そんな訳ゃねえんですよ。
でもまぁ~、皆さん
「瞑想しましょう」
とか
「氣を出しましょう」
と言うと、一生懸命に集中して瞑想に入ろうとしたりします。
そんで施術をしてる時なんかは互いに目いっぱい「氣」を出したりしてますから、顔なんかも強張っちゃってる人もいたりするんです。
そんな時、僕が
「ん~、今は腰の辺りで氣が止まってるから少し緩めましょうか」
なんて言ったりすると迷惑そうに目を開けて
「・・・・・分かりました」
なんて言ってすぐ深い集中に戻ろうとするんです。
「こっちは集中してんだよ!話しかけんな!」
ぐらいの勢いです。
一応、俺、先生なんだぜ・・・・・・・
瞑想に入る、氣を出す、という事は「変性意識」に入らなければ行えないので、氣持ちは分かるけど過集中してる人の多い事多い事・・・・・・
意識の使い方次第で一杯一杯にもなるし余裕も生まれる
瞑想に入る、氣をコントロールする、という事は僕的には「車の運転」に近いイメージです(車運転しない人は自転車とかでも同じです)
車の運転をする場合、目の前の車との車間距離、隣の車の動き、信号のチェック、歩行者の動向など意識しなければいけない事が山ほどあります。
でも、多くの人はそれらを「普通に」こなしてますよね。
それらは「意識」に余裕があり、1番意識を向けなければいけない事、2番目に意識を向けなければならない事、3番目に・・・・・
みたいな感じで色々なモノを意識の中に入れてる訳です。
これを僕は「意識の分配」と呼んでます。
ただ、これがいざ瞑想やら氣功になると
「一点に集中しなければならない」
みたいな感じで一点に集中をかけたりするんです。
要は目の前の事に集中し過ぎて他の事を意識に入れる余裕がない、と言える訳です。
瞑想や氣功などのワークをするのに色々な目的があるとは思いますが、何にせよこの「意識の分配」が上手に出来てないとせっかくワークをしたとしても何にも氣付けないまま終わっちゃったりするんですよね。
意識の分配をする事で仕事が異様に捗った例
生徒さんで「Sさん」という女性の方がいらっしゃるのですが、この人は「大」がつくほどの真面目な人で
「何事も一生懸命にやらなければ!」
という思いが強い人です。
ウチの施術はさっきも書きましたが、互いに大量の氣を出しながら行います。
氣を交流させて変性意識に入ったりするのですが、多くの場合、僕が出した氣で生徒さんがキャパオーバーしてしまいます。
キャパオーバーする事でどうなるか?というとほとんどの場合は寝てしまいます。
変性意識を深め過ぎて意識を保つ事が出来なくなるんですね。
ただ、基本的には氣脈の開発を目的とした施術ですから、生徒さんが寝ようと寝まいと関係なくこちとらせっせと氣脈の開発を続けてるので問題はないんです。
Sさんもごたぶに漏れず、施術の度に深い眠りについていました。
Sさんの状況と言うと、仕事は客商売をやられている方なのですが、毎日毎日たくさんのお客さんを相手にしているので非常に忙しく、目まぐるしい毎日を送っていてヘトヘトになっていました。
忙しすぎてただ目の前の業務に追われ、他の事が意識に入らない事を「テンパる」とか言ったりします。
「仕事が忙しすぎてすぐにテンパってしまう。そして仕事から帰るとボロボロで何も出来ない」
そんな悩みを持ってウチに来られた訳ですが、さっきも書いた通りSさんは「大」がつくほどの真面目な人なのでそれはそれは一生懸命に氣功をやってたんですね。
そんなSさんを見て
「Sさんは一点に集中し過ぎてるな~」
と感じた僕はそれからSさんに施術中に寝る事を禁止しました。
まぁ、禁止つっても勝手に寝てしまうので、寝てたら僕が声をかけて起こす、そして自分でもできるだけ意識を保つようにする、というだけの事なんですけどね。
そんな事が何回か続いたある日、Sさんがいつもの様にやってきて
「聞いて下さい!仕事が全然忙しくなくなったんです!」
と嬉しそうに言います。
仕事が忙しくなくなったってんで喜んでるのもどうなのかな~、なんて思って話を聞いてみると、仕事の業務やお客さんの入り自体はほとんど変わってない、むしろ少し増えてるぐらいの感じらしいんです。
どういう事かと更に聞いてみると
「忙しいは忙しいから身体を動かすスピードとかやる事はほとんど変わってないけど、ある時、突然目の前の事を一生懸命やらなくていいじゃん、みたいな氣持ちが湧いてきた」
そんな思考が湧いてきたと思ったら、急に自分の内部の静けさと外(店)の喧騒さは一切関係がない、という風に感じたそうです。
こりゃでかしたよ。
それからはテキパキと身体を動かしながらも目の前の業務だけに意識を引っ張られる事なく、店全体を見れるようになりどれだけ忙しくともとても冷静に落ち着いて仕事が出来るようになったそうです。
そしてあれだけ悩んでいた
「仕事が終わったらヘトヘトで何も出来ない」
という状況から
「仕事が終わってからも色々な事が出来るようになった」
という風に変化したそうです。
今までは「一点」だけに集中していた事で多大なエネルギーを消費していたのが、冷静に周囲を見れるようになった事で余計なエネルギーを消費せずにすんだ訳ですね。
これが「意識の分配」です。
意識の余裕の重要性
「そんな上手い話があるかよ」
という人は車でも自転車でも何でもいいので「目の前の道だけ」を一生懸命見ながら運転してみて下さい(事故だけは起こさないでね♡)
終わった後、ドッと疲れが出てくるのが分かると思います。
それが「過集中」です。
いっつも言ってる事ですが、瞑想や氣功に限らず、何事も「集中とリラックス」を同時に行うのが超大切です。
「意識」の中に遊び(余裕)を持たせる事が出来るようになってくると
「今は集中7割にしとこか」
「これをやる時にはリラックス6割ぐらいでいこか」
みたいな事が自分でコントロールするのができるようになります。
これを「放鬆」(ファンソン)と言います。
放鬆が上達してくると「いつもの意識状態」と「変性意識状態」の境目がどんどん無くなってきます。
そうなると24時間いつでもどんな時でも瞑想したり氣功を発動させたりする事が出来るようになります。
これが瞑想や氣功を中級者以上に引き上げる大事なポイントです。
そりゃ24時間エネルギーを無駄に消費する事なく何かをやり続けられれば嫌でも上達するっつーの。
だいぶ記事が長くなったのでここらで切り上げますが、「瞑想が苦手」とか「エネルギーワークが上達しない」と悩んでる人は「過集中であるが故の雑念まみれ」の傾向である事が多いので、ワークなどをしている時に
「いま自分は何に集中しているのか?」
と意識してみる事から始めて下さい。
その疑問こそが余裕が無いと生まれない疑問なんです。
「いま、自分は何に対して集中しているのか?」
最初は忘れる事もあるかと思いますが、そういった余裕があなたの人生の大きな手伝いをしてくれると僕は断言します。
ぜひ試してみて下さいね!
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谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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