谷山です。
僕には10歳ほど離れた弟がいるんですが、この前久しぶりに会う機会がありました。
久しぶりに弟の顔を見たんですが何だか違和感を感じます。
何だろうな・・・・・・・とジッと見てるとその違和感の正体に氣付きました。
久しぶりに見る弟は・・・・・髪がね、薄くなってるんですよ・・・・・
10年ほど前は
「兄ちゃん、髪の毛薄くなったな~(笑) どんどん禿げそうだ(笑)」
なんておちょくってきてたんですが、因果応報、今度は自分の髪が薄くなってきてる訳です。
そこら辺の話ってデリケートな話題ですから普段はそういった会話はしないのが普通ですが、そこは男兄弟、遠慮なく攻めていきます。
「お前、髪薄くなったな~」
「え?そうかな・・・・・・?」
「何だか髪の毛も細くなった感じもあるし、額も上がってないか?」
「俺は猫っ毛だからこの時期は縮れてそう見えるだけだよ・・・・」
そんな感じでいつもは強氣な弟も髪の毛の話になると弱々しく強がるだけで精一杯です。
さっき書きましたが、僕も一時は薄毛に悩んでいる時期があり、その時に知った「湯シャン」(単にシャンプーを使わずお湯で洗うだけ)を実践する事により髪の毛にコシが出て上がりつつあった髪の毛も元氣に前進してくれました。
その経緯を弟は知っています。
というか以前に弟に「湯シャン」を何度か勧めた事があります。
その日も
「湯シャンしないの?俺の髪の毛が復活したの実際に見てるじゃん」
「そうだね・・・・・」
ぐらいの薄い反応が返ってきたので
「あ、コイツやらないな」
と思いもう少し突っ込んで聞いてみる事にしました。
「良い」と分かっててもやらない理由
僕は以前から疑問に思ってた事があります。
「多くの人は良い事だと分かっててもやらない」
という事です。
僕が氣功をやってると言うと
「やっぱ氣って大事なんだね~」
「元の氣って書いて元氣っていうぐらいだから氣は重要だよね」
という感じで「氣エネルギー」の重要性に共感してくれてる人に限って氣功や瞑想をやらないんですよね。
もちろん、「やってみる」という事に関してハードルの高さはあるにせよ、「湯シャン」なんて普段お風呂で頭を洗う時にシャンプー使わないだけですからね。
超簡単。
それなのにやらない、でも髪の毛は氣にしてる、ってのが僕からしたら矛盾に感じるんです。
まず試してみればいいのに、って
そして弟に聞いてみます。
「興味本位で聞くけど何で湯シャンやらないの? 簡単だし効果を目の当たりにしてるんだから試してみればいいのに」
と湯シャンに限らず「試さない人」の心理が氣になってた僕の少し突っ込んだ質問に対して、少し考えた弟が
「日頃のルーティーンから外れる事をするのがおっくうだし怖いんだよ。うん、それだけだね」
と、妙に納得できる答えが返ってきました。
「おお!キレのある答えありがとう!!」
と言うと、弟はニヤリとして
「今日は二日酔いじゃないからね!」
と、いい年した二人のおっさんが道端で固い握手を交わして別れていきました。
人は「元に戻る」という性質がある
このブログでも何度か書いてますが、人間には「元に戻りたがる」という習性があります。
それを「恒常性」(ホメオスタシス)と言います。
恒常性ってのは簡単に言うと、外の氣温が何度でも36度前後の平熱に保とうとする働きや風邪などをひいても元の健康な状態に戻ろうとする生理機能です。
これは免疫系や内分泌系、自律神経系を指す事が多いんですが、人間の心理や行動にも表れます。
弟が言っていた
「いつものルーティーンから外れるのが怖い」
と言っていたのがまさにそれで
「ルーティーンから外れるのが怖い=今の状態でいたい」
という図式になる訳です。
ですが、「変わりたい!」と思うのも人間の常です。
その時に恒常性が邪魔をしてくるのもまた事実ではあります。
ネガティブな状態に戻らない為に
人間は年を重ねれば重ねるほどルーティーンが定着していき、それに戻ろうとする働きもより強くなっていきます。
それだけ聞くと
「変わるって大変だ」
という印象を持つかもしれないですけど、人間の性質や生理的習性を知ってしまえばそんな難しい事でもありません。
さっき書いた「湯シャン」の例でいうと
「薄毛に湯シャンっていいのか~ でもいつもやってからシャンプーしないと不安だな」
というような「不安」を感じています(自覚がなくとも)
この「不安」こそが自分の意識の中に起きてる顕著な変化です。
恒常性が働きネガティブな状態に戻ろうとした時、必ず変化が自分の中で起きてます。
まずはこの変化に氣付く事が重要です。
よく
「ネガティブな感情を手放しましょう」
とか言ったりしますが、それは「自分の中で起きる変化」に氣付けないとなかなか難しいかと思います。
ただ、氣付く事さえ出来てしまえば、そのエネルギーを消したり変化させたりする事でネガティブな状態に戻ろうとする恒常性(癖や習性)から離れる事が出来ます。
変化させたり消したりするってのはいきなりやるのは難しいので、まずは
「いつもの状態に戻ろうとしてる事」
に氣付けるように意識してみましょう。
新しい習慣や逆に今までの習慣を一つ無くそうとした時に「どうせ」とか「面倒くさいな」「自分には無理だな」などと思った時って事ですね。
そして出来れば、そう思った時に自分が感じた違和感なんかにも目を向けられると良いです。
「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」
「変わりたい!」と思ってる人はまず自分をよく知る事が最初の一歩だと思いますよ^^
谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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