谷山です。
先日
「とつぜん霊感みたいなのが出てきたんですけどどうすれば良いですか?」
という方が相談にいらっしゃいました。
実はこの手の相談ってたまにあるんですが、何だか数年前からこういった人が増えてるような感じがあります。
こういったケースがままあったりするので今日は
「とつぜん目覚めちゃった人に知っておいて欲しい事」
について書いてみようと思います。
※ご本人に了承は頂いています
突然に新しい感覚が芽生える人
このブログにも書いてますが、僕は以前は普通の会社員でした。
なので自分自身、こういった世界へのある種「憧れ」みたいなモノはあっても目に視えない世界は自分には全く関係のない世界だと思ってました。
それがとある事をきっかけに突然「感じる」という感覚が芽生えて(強くなって)しまい今のお仕事に就かさせて貰ってる訳ですが、さっきも書いた通り以前の僕の様に突然こういった世界に足を踏み入れる人って結構いるみたいです。

先日、相談に来られた生徒さん(Fさん)もそういったケースで、普通の主婦をしていたFさんがとあるマッサージを受けてから急に「何か」を感じ取るようになったそうです。
最初は
「あ、もう旦那帰ってくるな」
という感じで「ちょっと勘が冴えてる」ぐらいな感じでしたが、段々と感覚が鋭くなって
「この人は今、私の事をこう思ってるな」
「あれ?この人の後ろに亡くなったお婆さんがいる」
「今日、きっとこの人に偶然会うな」(そんで実際に会う)
みたいな感じで今までには無い感覚で色々な事を感じるようになったそうです。
最初は面白がっていたようですが、感覚が鋭くなるにつれて寒氣を感じるようなモノや得体の知れない存在を感じるようになって怖くなって相談に来られました。
感覚のコントロールが出来ないと自我が暴走する事もある
今まで「普通」に生きてきた人がとつぜん感覚が開いた場合、能力のコントロールが難しい事があります。
知り合いに何人かいますが生まれつき「霊感」がある人なんかは幼少期は他の人と違ったりして苦労もあるみたいですが、それがその人にとって「普通」なので成長していくにつれ感覚のコントロールが自然と身につく事が多いみたいです。
僕自身、自分の感覚のコントロールが効かなくて開いた感覚に振り回されて統合失調症と診断された経験もありますからね。
そんでいきなり感覚が開いた人の場合で一番怖いのが「自我の肥大化」です。
「急に霊感に目覚めたのは私が神に選ばれたからだ!」
「素晴らしい人間である私がみんなを引っ張っていかなければ!」
みたいな感じで自我が尊大化してしまい、まるで自分が選ばれた人間のように発言したり振舞ったりしてしまいます。
こうなると「妄想」と「現実」の区別がつきずらくなっていき、時間が経てば経つほど元の状態に戻るのが難しくなります。
正直、昔は僕自身も自我が肥大化をしてしまい、仕事もできねー状態のクセに
「俺は選ばれたんだ」
みたいな事をほざいてました。
誰にだよ、って感じですよね。
もう、くるくるぱ~です。
いや~、黒歴史ですわ(笑)
スピリチュアル・エマージェンシーとは
そんな感じで「自我の肥大化」などを含む
「とつぜん霊的な体験をしてそのショックで現実に問題が起きてしまう事」
を「スピリチュアル・エマージェンシー」と表したりします。
スピリチュアル・エマージェンシー(以下スピエマ)は「霊的危機」と表現される事があるように普通では起こりえない出来事や感覚によって「そっちの世界」の扉が開いちゃって現実的に何かしらの問題が起きる事を指します。
一言でスピエマと言っても色々なパターンがあり、大きくまとめてみると
1.統一意識のエピソード(至高体験)
2.クンダリニーの覚醒
3.臨死体験
4.「過去生の記憶」 の出現
5.中心への回帰による心理的再生(刷新)
6.シャーマンの危機
7.超感覚的知覚の覚醒(サイキック・オープニング)
8.霊的ガイドとの交信とチャネリング
9.UFOとの接近遭遇の体験
10.憑依状態
魂の危機を超えて――自己発見と癒しの道
スタニスロフ・グロフ、クリスティーナ・グロフ 著
という風なパターンがあるそうです(僕の場合は1、7,8,10が合わさった感じでした)
基本的にこれらの体験は内向的な体験なので外目からはどんな状態になってるかは分かりづらいもんなんです。
まぁ、どれも経験したいとはあんまり思いませんよね>< 8番9番は望む人いるかもだけど・・・・
スピリチュアル・エマージェンシーになっちゃう人の傾向
当たり前ですけどスピリチュアル業界などを含むこういった世界にゲソつけてる人達が全員スピエマを経験している訳じゃなくて、僕やFさんのように急に感覚が開いちゃった人に起きる事が多い現象です。
スピエマに陥っちゃう人の要因として自分自身に何かしらの変化が起きた時に
1.その体験を理解する概念的枠組みがない。
2.必要以上に必然性のない精神的トレーニングをしたため身体のバランスを崩す。
3.内部のエネルギーの覚醒によって、それらの体験に圧倒されてしまう。
4.新しい自己イメージをうまく受け入れられない。
5.霊的なオープニングによる恐怖と混乱
という様な事が挙げられます(僕の場合は1と2と5が合わさってた)
まぁ、要は急激な自分の変化に感覚が追いつかなくなってしまう為に「スピエマ」と呼ばれる状態になってしまうという事なんですよね。
スピリチュアル・エマージェンシーかな?と思ったら
自分や周りの人が
「スピリチュアル・エマージェンシーかな?」
と思ったら心掛けてみて貰いたい事があります。
それは
・栄養バランスの取れた食事(食べ過ぎない事)
・身体を暖める、汗をかく
・適度な運動
・良質な睡眠
・感動したり笑える映画やテレビを見る(心を動かす)
という事です。
ホントはしっかりとした指導の元で心身を整えるのが一番良いとは思いますが、経験豊富で信頼できる指導者ってのはあまり多くはないので、まずは自分で出来る事をやるのがお勧めです。
間違っても自己流でエネルギーワークなんてやらない事!
僕のように黒歴史が増えてしまう可能性が高いですからね(笑)
スピリチュアル・エマージェンシーは霊的な成長へのステップ
まぁ、そんな感じで出来れば経験したくない「スピエマ」ではあるのですが、この経験は恐怖や混乱の後に「霊性の開花」をもたらしてくれる経験でもあるんですよね。
僕自身、スピエマの体験が無ければ「行」の世界に入る事は無かったと思います。
「行」の世界に入ったからこそそれまで抱えていた邪魔なモノを削ぎ落す事が出来ましたし、今までには無かった新しい体験をする事が出来ました。
なんか余計なモノを削ぎ落して本来の自分らしい生き方が出来てるような感じです。
生徒さんの中にもスピエマで辛い思いをしてそれから生き方が変わった人もたくさん見てきました。
スピエマに限らずですが、辛い経験を乗り越えた人って生き方自体が変わっちゃう事が多いんですよね。
トランスパーソナル心理学者のスタニスロフ・グロフ氏がスピエマの事を「魂の成長」と表現している様にその人の持つ「霊性」が開花されて「魂の求める成長」みたいなのが出来るんじゃないかな~、と思うんです。
今回ご相談に来られたFさんは「スピエマ」と呼ぶほど重い状態ではないですが、とつぜん開花しちゃった人として今後の変化が楽しみです。
もし、以前の僕のように
「とつぜん新しい感覚を感じるようになって困ってしまっている」
という人がいたらお氣軽にご相談ください。
その時は辛いと思うけど、乗り越える事で「本来の生き方」が出来るかもしれませんしね!

谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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