胸を閉ざして自分を殺し続けてきてしまった人

谷山です。

つい先日、以前お世話になっていた方から

「飯でも食わないか?」

という連絡がありました。

その連絡をくれた人ってのは以前にこのブログにも書いた事のある「Mさん」です。

昭和時代のエンパス
谷山です。 このブログを再開してから1か月ちょい経ちますが、少しづつ皆さんに認知が広がっているようでお問い合わせなどもちょこちょこと頂くようになりました。 せっかくブログを書いてるのですからたくさんの人にブログを見て貰えるのは嬉しい事ですね...

「お久しぶりです!喜んでご一緒させて頂きます!」

と、会社員時代の体育会系のノリを久しぶりに発揮しながら昭和の時代を生き抜いてきたエンパスであるMさんと食事をしてきました。

そんな感じでMさんと会食をしてきたのですが、その食事会で少し感ずる所があったので今日はそこら辺を書いてみたいと思います。

Mさんの息子さんとの初対面

「飯食う時は息子も連れていくからよろしくな!」

Mさんはそんな事を言っており、その言葉のまま息子さんを連れて来られました。

息子さんはHさんと言い、年齢は30歳だそうです。

三人で食事をしながらMさんは段々とお酒も進んできて

「コイツ(Hさん)は氣持ちが弱い奴なんだよ」

と言い始めました。

まぁ、確かにHさんは話してをしていて覇氣を感じるようなタイプではなく大人しいイメージです。

話を聞いてみるとHさんは普通に会社員をされているそうですが、ウツっぽくなったり元に戻ったりを繰り返しているらしいです。

そんな状態なので仕事でも責任あるポジションを任される事なく、淡々とした業務だけを行っているとの事でした。

「コイツは俺と違って才能が無い」

「コイツみたいな氣持ちのだらしない奴は見た事がない」

お酒が進んだMさんが怒涛の如くHさんに言い始めます。

Mさんは息子さんに対するフラストレーションが貯まってる様な感じです。

「まぁまぁ、Hさんも頑張ってる訳ですから・・・・」

その時はMさんの迫力に押されてそんな月並みなフォローぐらいしか出来きませんでした・・・・

親から責められ続けた子供のハート

Mさんの息子さんに向けて怒りがこもった言葉が続きます。

(なんだなんだ、久しぶりに会う俺をほっといてそんなに言い続けるものなのか?)

ふとそんな事を考えましたが、酒もまわって感情的になったMさんの勢いはなかなか留まる事を知りませんでした。

そんな時、言われ続けているHさんの身体に反応が出たのを感じました。

Hさんが父親からキツい言葉を吐きかけられるたびにHさんの胸がどんどん固く閉じていきます。

それに伴いHさんの表情からもだんだんと感情が消えていくような感じがしました。

そしてMさんがトイレに行ったすきに

「Hさん、お父さんっていつもあんな感じ?」

「そうなんです・・・・」

「そりゃ大変だね、ちなみにいつぐらいから?」

「子供の頃からずっとです」

それを聞いてピンときました。

普通、親から「バカ」だの「根性なし」だの言われ続けたら精神的にショックを受けるのが当たり前です。

Hさんは幼少期よりそういった環境下にいた訳で、子供心に相当なダメージを受けたと予想されます。

でも、ダメージを受けたとしても親はそれを理解できず

「親は子供の言う通りに生きるのが当たり前」

みたいな価値観を押し付け、それに応えられない子供を叱責します(Mさんみたいな昔氣質の起業家に多いですね)

叱責された子供は自分の心を守る為に胸を閉ざし、心を動かさない事で精神の安定を図ります。

Hさんもそれしか方法が無かったんでしょう・・・・・

でも、そんな胸を閉ざすのがクセになっていて、自分の心を動かさないようにしてたら「感動」とか「恋愛」みたいな良い方への揺れも無くなってしまいます。

「子供の頃から叱責され続けて心を閉ざすしか無かったんだな・・・・」

Hさんの胸を感じるとそんな寂しいような切ないような思いが僕の中で湧いてくるのを感じました。

自分を殺してきたHさん

そんな風にHさんと同調してしまったら僕のクセが出てきてしまいます。

Mさんは良い感じで酔っ払ってるからかトイレがメチャクチャ近いです。

トイレに行く機会を見計らって

「お父さん結構キツいよね。俺から見てHさんがお父さんに言われるたびに自分を殺してるように見えちゃうんだよね」

と言うと、Hさんは少しビックリしたような様子で

Hさん「そうなんです、親父の言う事を真に受けてるとキツいんで自分を出さないようにしてます」

谷山「昔からそうだったんだろうね、しんどいよな。でも自分を殺しちゃってると楽しい事とかも無くない?」

Hさん「楽しい事なんか何も無いですよ」

谷山「そっか~、そんな感じだとストレス貯まるよね」

Hさん「自分がストレス貯まってるかどうかも分からないです」

という様なやり取りをしていると、Hさん的に

(何だこの人?俺の事分かってくれてるのかな?)

みたいなエネルギーが出てきます。

普通の人は

「人とエネルギー的に同調する」

なんて概念ありません。

エネルギー的に同調するってのは言葉以上に相手の事を理解する訳で、理解されている(読み取られてる)方もそれは無意識的かつ感覚的に分かります。

なのでHさんも無意識下で

(この人は自分の事を分かってくれるんだ)

という様な感じになったと思います。

そして、そうなると読み取られる方の人は胸が緩んで言葉でもエネルギーでもどんどん自分の事をどんどん出してくれます。

そうなったらもうHさんとの同調はどんどん深くなっていき、初めて会ったのにHさんは今まで感じてきた「思い」をどんどん吐き出してくれるようになりました。

僕の「同調癖」が出てしまった訳ですね。

そして、少し胸襟を開いてくれたHさんが僕にアドバイスを求めてきたので僕なりの考えや方法を伝えておきました。

どこまで役に立つアドバイスか分かりませんが、男盛りに差し掛かるHさんにはこれからもっと活躍して欲しいですね。

自分を殺し続けていると何事にも興味を持てなくなる

人間って何事も「興味」が大事だと思います。

仕事だって興味が無ければ最低限の事しか覚えようとしないし、人間関係においてもそうだと思います。

Hさんは幼少期よりお父さんに叱責を受けてた為に胸を閉ざし、心を動かさない事で自分を守ってたのですが、それゆえに何事にも興味を持てなくなってしまった訳なんですね。

今の世の中、程度の差はあれど自分を殺す事で自分を守ってる人って多いような氣がします。

それがゆえに「鬱」になってしまう人がたくさんいるのかな~、なんて思います。

僕らはもう「大人」ですから仕事や日常生活を送る上で多少、自分を抑える事も必要な時もあります。

けど、そうやって自分を抑制した後は楽しい事をしたり、感動する映画でも見てキチンと自分の心を動かす事をやっておいた方が良いな~、とHさんと話をしていて再度実感しました。

そんな風にHさんが初対面の僕に対して色々と胸を開いている姿をみてMさんも口を挟めないような状況となり、段々と落ち着きを取り戻してきました。

そして

「息子がウツっぽくなってたから、何かいい刺激にでもなればと思ってお前を呼んだんだよ。息子がこういう風になった原因って何だと思う?」

と聞いてきたので

「原因のほとんどはあんただよ!」

と言いたい氣持ちをグッと堪えて

「Hさん、頑張り過ぎる性格ですからね~」

なんて本心を隠して笑顔で対応したのはここだけの話です(笑)

「心」って動くのが自然ですから、自分の「心」に素直に従える力量を身に着けたいですね・・・・・

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