谷山です。
ウチの長男は現在、高校三年生で大学の推薦入試が終わったばかりで今は結果を待ってる状態です。
そんな半人前の癖にいっちょ前にちょくちょく彼女を家に連れてきたりします。
僕はいつもは彼女さんと会っても会話っつー会話は特になく
「いらっしゃい」
「こんにちは」
「さようなら」
という感じで挨拶を交わすぐらいなもんでした。
そんでこの前、ちょっと早めに家に帰ると長男と彼女さんが家のリビングで入試面接の練習をしていました。
どうやら彼女さんの面接の練習を長男が付き合ってあげてるようでした。
「若いっていいな~」
なんて思いながらちょっと面接練習の様子を見てたら二人ともかなり真剣に取り組んでいるようだったので邪魔にならないうちに自分の部屋に戻る事にしました。
自分の部屋で作業をしていたのですが、ふと
「進路がまだ決まってない高校生はどんな意識で過ごしてるんだろう?」
という疑問がよぎり、面接練習が終わるタイミングを見計らって
「たまにはおじさんの話を聞いて貰えないか?」
という感じで若い二人の間に割って入る事にしました。
そこで彼女さんと息子から大変面白い学びが得られたのでそれを記事に書いてみたいと思います。
伝わればいいな。
彼女さんの世界観
彼女さんの話を聞いてみると、どうやらフランスへ留学をしてデザイン系の仕事に就きたいと考えているようです。
そういう志がある子なので、普段着もすっごいお洒落な子なんですよね。
僕はデザインの世界の事は全く持って分からんのですが、デザイン系の仕事と言ってもファッション系、建築系、ショーケース系(?)など色々な分野があるそうです。
彼女さんは本当はファッション系の仕事がしたいらしいのですが、結局はデザインの仕事に就けるなら何でも良い、という様なスタンスでした。
色々と話を聞いてるとお母さんはカメラマンをしているらしいのですが、本当に撮りたい物以外の写真も撮らなければならない事が多く、仕事に対してとても不満を抱えてる、との事でした。
彼女さん曰く
「お母さんが好きで始めたカメラの仕事なのにあれだけ不満を抱えてるという事は好きな物を仕事にしても楽しい訳ではないんだな~、と思います」
という風に言っていました。
なので、彼女さんもデザインの仕事はしたいと思っているけど
「好きな仕事に就けてもどうせ苦しむんだろうな」
という感じでちょっと浮かない表情を見せていました。
これを聞いて
「ああ~ 彼女の現実はそういった世界観なんだな~」
とリアルに感じたのが印象深かったです。
世界観は環境や世間の影響を受ける
とても素晴らしい志を持ってる彼女さんでしたが、お母さんの影響を受けて
「好きな仕事をしても楽しくない」
という思いが心の中に入ってしまってるのは少し残念な氣持ちです。
どうにかしてその思いを外してあげたかったのですが、ポッと出のおっさんがいきなり彼女の世界観を変えるには力量不足でした・・・・・・・
ただ、他にも話をしてると
「日本の教育はみんな一緒になる事を強いられる、けど私は自分が周りに合わせるのが苦手だから息苦しい」
みたいなとても素晴らしい氣付きを得てる発言なども出てきたので
「君のその考えは全く持って間違ってないよ」
と、僕の意見も伝えて、これからもっと自由に発想をする事が出来たらいいよね、みたいな話をして彼女さんとの会話は終わりました。
「ちょっとだけ話を聞いて」
と割り込んだくせに一時間ぐらいお邪魔をしてしまいましたが、僕の感想としては
「今時の若者はしっかり考えがあって素晴らしいな」
と思うのと同時に
「環境や世間の常識に縛られるのは本当にもったいない」
という事の再確認する事が出来ました。
親の世界観は子供の世界観に影響を与える
彼女さんの話を聞きながら
「この子は親御さんの世界観をマルっと受け継いでるな」
という印象を抱きました。
もっと言うと、彼女の意識の中に親御さんの「現実」のエネルギーが侵食してるのを感じた訳です。
恐らくお母さんの事をとても尊敬してるんでしょうね。
その分、とても強い影響を受けてる訳です。
僕も子供がいますが、子供が小さい頃って親の存在が絶対なんですよね。
「お父さ~ん、ゲームやっていい?」
「お菓子食べていい?」
なんてしょっちゅう聞きにきてましたが、その時は
「そんな確認なんか取んなくていいから好きにすればいいのに」
なんて心の中で思ってましたが、その行動一つとっても小さい頃は親の存在が絶対である事が垣間見えます。
でも、子供はその世界観を持ったまま大きくなり、自分の世界観を作っていきますが、どうしても幼少期に初めて深く関わった大人である「親」の影響は隠せない訳です。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもんです。
自分の世界観はどうしても人からの影響を受ける
これらの現象は親子関係に関わらず、大人になってからも起きる事です。
憧れの人や尊敬する人など、その人に近づきたい!その人の様になりたい!と感じた時、あなたはその人の世界観の影響を受けてるといえます。
それはもちろん悪い事ではないのですが、これは尊敬する人や憧れの人だけでなく、組織的、社会的な力関係も影響してきます。
例えば、勤め先の上司や先輩、親や兄、姉など自分の好き嫌いに関わらず立場が上の人の影響をどうしても受けやすいのが人間です。
その様に知らず知らずのうちに苦手な人の世界観を自分の世界に取り入れてしまってる事はままあります。
でも嫌いな人の影響を受けるのって嫌じゃないですか?
そういう影響を受けてる時のサインとして
「その人の事を考えてしまう」
という思考パターンがよく起こります。
「先の事を考えるとネガティブな未来像しか浮かばない」
「考えてもないのに強制的にその人の事を考えてしまう」
という現象が起きたらあなたの世界観はその人に侵食されてると言ってもいいかもしれません。
これって言いかえると
「その人の世界観(現実)のイメージを植え付けられてる」
とも言えるんですよね。
そういう時の対処法として
「より強いイメージで明るい未来をアリアリと心に描き続ける」
というのが良いかと思います。
心の中に深く刻まれたイメージは生半可な事で書き換わる事はありません。
なので自分で塗り替えようとしたらそれはもう毎日毎日イメージをし続けるしかありません。
出来れば
「明るい将来を過ごしてる自分が感じてる感情」
などもイメージして想像で感情を湧きあがらせます。
これは結構エネルギーを使う作業なんですがこれを続けていると段々と自分にネガティブな影響を与えた人の事を考えなくなってきたり、感謝の念が沸き上がってくる事があります。
そこまで行ければもうほとんどあなたの心の中の世界観は書き換わったと言えると思います。
人は知らず知らずのうちに他人の世界観を潜在的に自分の中に取り入れます。
どうしても明るい未来像が思い描けない時はそういった傾向が特に強く表れてるかもしれません。
自分の未来は自分が決めるんです。
だから他人からの悪影響を排除して自分らしい生き方を目指して欲しいな~、と思います。
ちなみに息子の彼女さんと話してる時、一緒にいたウチの長男が
「この人(俺)みたいに自分の好きな仕事しながら毎日楽しそうにしてる大人がいるってのがムカつく」
と言っていましたが、それを聞いて
「そういう現実が確かに存在する」
という世界観を息子に与えられたのかな~、なんて思いました。
子供に大した事はしてやれてないと思ってましたが、意外とやるじゃん、俺
なんて自画自賛をして今日も自分を奮い立たせるのでした(笑)
谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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