谷山です。
よく
「何かをやろうとすると不安を感じて動けなくなるんです。どうしたらいいでしょうか?」
こんな質問を頂く事があります。
しかもメールで。
多分、精神的に弱っていて僕んとこに来るのすら不安を感じて動けなくなってしまってると思うのですが、メールで対応できる事は限界があります。
どこそこの一流カウンセラーみたいに、メール一本で人の心を軽くできるならば良いのですが、残念ながら僕には自分の思い付く限りの事を精一杯メールにて返信させてもらうしかできません。
まぁ、何かの足しにでもなったら良いのですが・・・・
そんなこんなでやっぱり世の中には「不安」に苛まれてる人が多くいるって事なんですよね。
不安は捉え方次第
こんな話を聞いた事があります。(実話らしいのですが、かなり前に聞いた話なので少し曖昧ですけど)
アメリカにある女性シンガーがいて素晴らしい歌声の持ち主なのにその人は「ステージ恐怖症」でした。
リハーサルや音源収録の時は実力を発揮できるのに、いざステージとなると声が全然出なくなってしまうそうです。
周りの人が心配して話を聞いてみると
「ステージに上がる事を考えるだけで血の氣が引いて寒気がしてくる。震えも止まらなくなり、歌うどころではなくなってしまうんです・・・」
と本人が言っていたそうです。
結局、その女性シンガーは歌う事自体に嫌気がさしてしまい、周囲の「絶対この人は売れる!」という期待に応える事が出来ないまま引退してしまったそうです。
それとは対象的に世界を股にかける男性シンガーもいました。(名前忘れちゃった。ちなみに僕の知らないシンガーでした)
そのシンガーは素晴らしすぎるステージで客を魅了し、世界中で引っ張りだこでした(名前出てこない・・・確か黒人シンガー)
雑誌のインタビューで
「どうしてそんなに素晴らしいステージを演出出来るんですか?」
と聞かれ
「俺にはステージに上がる前に神が降りてくるんだ。神と一体になったステージは素晴らしいに決まってるだろう?」
と答えたそうです。
続いてインタビュアーが
「神が降りてくるってどういう事ですか?」
と聞くと
「ステージに上がる前になると毎回サッーと血の氣が引いて、クラクラしてくるんだ。そしてガタガタと震えが止まらなくなる。その時に俺は神が降りてきたと確信してるんだ」
と言っていたそうです。
その男性シンガーはステージ前になると売れそこねた女性シンガーと同じ現象が起きているんです。
一方は「ステージ恐怖症」、もう一方は「神が降りてきた」
同じ現象でも捉え方次第で全然変わってくる訳ですね。
この話を聞いたのは10年以上前の事ですが、その時は「いい話聞いたな~」と感動したのを覚えています。
分かってても出来ないのが人間
ちょうどその話を聞いた時は僕が仕事で色々なトラブルが起きている時でした。
今思うとホント「トラブルの渦」でした。
今までの人生に無いぐらい必死にやり抜く事で何とか「トラブルの渦」は脱出する事ができましたが、必死過ぎてそんな「良い話」を思い出す事もありませんでした。
もう、焦りと不安で押しつぶされそうになってたんです。
多分、少しでも精神に余裕を作れればその話を思い出したりして
「そうだな、頑張んなきゃな!」
なんて氣持ちの切り替えも出来たかもしれませんが、その余裕すら作れませんでした。(なんとか乗り切れたので結果的にはOKでしたが)
人間って頭で分かってても心はそんなすぐには切り替えられないものなんですよね~
前向きな方が良いに決まってる
さっきのシンガーの話ではないですが、人間って何かしらの現象が起きた時の捉え方って千差万別です。
どう捉えるのもその人の自由ですが、やっぱり何事も「ポジティブ」に捉えられた方がいいってのはみんな思っていると思います。
でも、元氣で余裕がある時は「ポジティブ」に受け止める事が出来ても体調が悪かったり、精神に余裕が無い時ってのはそれが難しい時もありますよね。
何かしらを行うのに不安を感じてる人ってやっぱり精神に余裕が無いんです。
そういう時は不安に感じてる事を一度忘れて思いっきり遊んでみるのも良いかと思います。
一度「不安の元」を忘れる事でゆとりが出来て元氣が湧いてくる事って一杯あります。
「よし、何だか怖いけどやってみよう」
そう思えたらこっちのもんでそうやって少しづつ前に進めばいいんじゃないかな~と思ってます。
ただ、「不安を感じやすい人」って生来の「真面目さ」から「一度忘れる」ってなかなか出来ないんですけどね。
吐く息と共に不安を吐き出す
もうね、そうやって頭で考えても不安、一度忘れる為に行動をする!・・・・という事もなかなかできないってなったらやっぱり技術的な行動が一番ですよ。
もういくら不安を抱えてもいいんです。
ゆっくり深呼吸してその吐く息と共に「不安」を体外に排出してしまいましょう。
フッ~~~とゆっくり吐きながら口から自分の抱えてる不安なイメージを吐き出すんです。
10分ぐらいやってみて下さい。
少しは心が軽くなってるはずです。
それを毎日の日課にすれば段々と精神に余裕が出来てくるのが分かるはずです。
頭で考えてもダメ、精神的に楽になろうと思ってもダメならば強引にでも技術で自分をコントロールする事が大切です。
どんなネガティブな事を考えていても、どれだけ精神に揺らぎがあっても技術は自分の心を簡単に変えてくれますからね。
「私なら出来る」に変わる
まぁ、色々と言ってますが、僕だって元々かなり不安を抱えてるタイプの人間でした。
「こうなったらどうしよう・・・」
「上手く行かなかったら目も当てられない・・・」
こんな事をよく考えてました。
さっきの仕事の話ではありませんが、不安を感じながらも結果的に上手くいく事があったとしても不安を乗り越えての成果なので心労はかなりのものでした。
ヘビーストレスです。
今となっては良い経験だと思いますが、出来ればもう二度としたくありません(笑)
当時は僕も頭だけで考えて行動していましたが、「練功」や「ヨーガ」の技術に出会ってから
「ただやるだけでこんなに楽になるんだな」
と感動しました。(まぁ、感動したから今の仕事やってんだけどね)
もちろん、今でも「不安」は感じます。
ただ、「不安」を感じても以前ならば
「上手く行かなかったらどうしよう・・・・」
と考える事はなく
「俺だったら絶対に出来る。」
という思考が沸いてくる様になりました。
これは「氣力」が強くなる事で精神にゆとりが出来たからだと思います。
もちろん、これは僕だけでなく「練功」をやってる人などの多くは実感している事だと思います。
今現在、「不安」を抱えてしょうがない人は
「そんな風になれないですよ・・・」
と思うかもしれませんが、僕だって職を失った時や心が弱かった時は自信満々の人を見てそんな風に考えてました。
でも、1日の日課に呼吸法を取り入れるだけで絶対に「私なら出来る」という風に変わっていきます。
たった10分程度の日課で人生が変わるならこれほど簡単なものはないでしょう。
せっかく一度の人生なんだから楽しい毎日を送らなきゃね。
谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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