氣の上昇と下降を知って自分をコントロールしよう

谷山です。

今日は初心に戻り、皆さんが想像するいわゆる「氣功っぽい事」であり、基礎的な事を書いてみたいと思います。

「氣」の性質

「水」は山から川を通って里に降りてくるように高いところから低いところへ流れていく性質があります。

「氣」も同じように性質があって、基本的には水と逆で放っておくと「上」に昇ります。

これは密度の濃い氣であればあるほど顕著に表れます。

僕らは氣を練って「陽氣」という氣を体内で発生させるのですが、この陽氣が強ければ強いほど氣は昇りやすくなっていく訳なんですね。

温かい空氣が上に昇るのと同じようなもんです。

まぁ、陽氣に限らずですが「氣は昇る性質がある」と思って貰ってよいと思います。

人体の構造的にも頭部に氣は溜まりやすいという事もあり、基本的にほとんどの人は氣が昇ってる状態、と言える訳です。

こう書くと

「こいつはこんな事書いてるぐらいだから氣はしっかり降りてんだろうな」

と思う人もいるかもしれませんが、そんな事はなく、僕も例に漏れず基本的には氣は頭部を中心に昇ってる事が多いです。

氣が昇ってる時と降りてる時の感覚的な違い

人って例えば大きなケガをしていて痛みがひどい時など精神状態も優れない事が多いですよね。

これは

「状況によって状態が変わる」

と言えます。

何をそんな当たり前な事を、と思うかもしれませんが、これはケガや病氣など目に見える影響だけではありません。

氣の状態によっても人の精神は大きく変化します。

氣が昇ってる時の感覚として

・テンションが高い

・思考が働く

・興奮状態

という例が挙げられます。

そして氣が降りてる状態では

・落ち着いている

・思考が働きづらい

・リラックス状態

みたいなモノが挙げられます。

氣の流れ方によって肉体、精神の状態というのは大きく変化するんです。

なので、僕的には「氣の状態=自分の状態」と言っても過言ではないのかな~、と思っています。

ただ、注意点として、今回は「昇ってる状態」「降りてる状態」とざっくり分けてはいますが、これは本当にざっくりです。

特に「昇ってる状態」は昇ってると言っても状態は様々で、昇っているから必ずしもテンションが高いか、と言われたらそうではないです。

基本的に「昇ってる状態」というのはあまり良い状態ではない、と言われており、昇ってる状態は「バランスを欠いてる状態」とも言えて、周りかの影響を受けやすい状態にあります。

その影響次第では思考は潤滑に回らないし、精神も不安定になりやすい傾向があります。

なので昇ってる状態の一側面として先ほど挙げた感覚がありますが、この限りではないと覚えておいてください。

ちなみに「降りてる状態」にはほぼ例外がなく、精神面や肉体面などリラックスしていて「良い状態」と言われる事が多いです。

自分の状態から氣の状態を予測する

とまぁ、「氣の昇り降り」について書いてみましたが、氣の感覚が分からない、という人にとっては

「いま自分の氣が昇ってるか降りてるか分からない」

というのが普通だと思います。

そういう時は「自分の精神状態から氣の状態を予測してみる」という事をやってみて欲しいです。

例えば、楽しい氣持ちでワクワクしてるな~、と感じたらそれは「良い感じで昇ってる」と言えますし、ネガティブな感情や思考が出てきて辛い時などは「悪い感じで昇ってる」と判断して良いかと思います。

そして「落ち着いていて楽な状態」であれば氣が降りていると判断できる訳です。

降りてる時などは特に何かしなくてもそれだけで幸せを感じれたりするので操作する必要はないですが、「悪い感じで昇ってる」という判断を下したならば氣を操作して自分が望む状態に持っていく事は大切です。

「悪い感じで昇ってる時」の対処法は腐るほどあります。

ありまくります。

なのでその方法をここで全部紹介する事はできませんが、まず一つとして

心を落ち着かせて地に足をつけるトレーニング
谷山です。 ここの所、ブログを立ち上げてあんまり間もないのですが、新しい生徒さんがチラホラとやってきてくれてます。 新しく来られた方々は特に今までに「練功」などのトレーニング的なモノをやった事が無い人が多いのですが、そういう場合はやっぱり「...

の記事に書いてある「接地瞑想」なんかはおススメです。

「接地瞑想」(詳細はリンク記事読んでね)は意識と呼吸を使って氣を降ろす技になりますので上手に出来ていればしっかりと氣は降りていきます。

また、別の方法ですが

こちらの動画でやっている「天地の繋がり強めるワーク」は頭のてっぺんの「百会」というツボを緩める効果があり、てっぺんが緩む事で頭部に停滞した氣を放出する事も可能です。

この様にして「悪い感じで氣が昇ってる」と判断したら「昇ってる氣を降ろす」「停滞している氣を放出させる」みたいな事をやるとその状態から脱しやすかったりします。

ただ、一つ覚えておいて欲しいのは、もし「悪い状態で氣が昇ってる」と判断した場合、それは過去からの癖であなたにとって「昇ってる状態が望ましい」と身体が判断してる、とも言えるんです。

「悪い状態が望ましいなんてそんな訳ないじゃん!」

と思うのが普通ですが、それは「過去からの癖」が大きく関係してるのであなたの自我にとって望ましいかどうかはまた別の話なんです。

なので、氣が昇ってるから降ろそう、放出しよう、としても身体は「今の状態」をキープしようとするのですぐに状態を変化させる事が出来るかは分かりません。

あなた自身が「氣のコントロール」の感覚をじゅうぶん養えていれば別ですが、やっぱり慣れていく為に数をこなさなければ難しいかもしれません。

それだけ僕らは「今の現状」に対して強いリアリティを感じてるんです。

その現状を打破していく為にはより強い「理想の自分に対してのリアリティ」が必要です。

なので何度も試してみて貰いながら、段々と出来ていく過程を経て「新たな自分になっていくリアリティ」を強めて貰えればと思います。

大きな目線で視てみればその過程を経る事すらも「氣のコントロール」と言えたりするんです。

まぁ、それはまた別のお話なので割愛しますが、何にせよ自分の状態が良くないな~、と感じたらまずは自分の氣の状態を予測してその予測に沿った対処法をして自身をコントロールしていく感覚を身につけましょう!

一人ではなかなか実感も得ずらいかもしれないですが、そういう時は遠慮なく頼って下さいね。

何にせよ

「氣の状態=自分の状態」

この事を覚えておいて頂いて、氣を健全に保って頂ければ嬉しいな~

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