谷山です。
エネルギーワークは感覚的なモノだと思ってる方がとても多くいます。
「氣」は基本的には視えないモノなので、感知するには「五感」を使用した「感覚のアンテナ」で拾う必要があるのでそう思う人が多いのも頷けます。
でも実際はそういった「感覚」だけでエネルギーワーク(氣功)をやっていると必ず「壁」にぶち当たる時がやってきます。
何故なら例え氣功がとても上達して色々な事が出来るようになったとしても、本人が
「なぜ氣功でこういった事が出来るのか?」
「どういった仕組みでこうなっているのか?」
という原理的な事が分かってないと「ただ出来るだけ」となってしまい、それ以上のレベルに進むのが難しいですし、人に伝える事なんて到底できません。
実際、伝統氣功の道場なんかは初めて稽古に来た人に
「とりあえず立ってなさい」
と言って何時間もただ立たせるだけのトレーニングを指導する道場もあります。
やらされてる方は「????」となる訳ですが、理屈的には
「ずっと立ち続ける事で思考が減っていき、身体感覚(氣の流れ)が視えてくる」
という理由はあるのですが、そんな説明を受けずただやらされてるだけでは何も伝わらないですよね。
っていうか初めて稽古に行ったのにただ立ち続けさせられてるだけ、というのはあまりに武骨すぎる氣がします(笑)
何事においてもそうですが
「なぜそういった事をやるのか?」
「これが効果を発揮している理屈って何なのか?」
という事が理解できてないと一定以上のレベルに到達するのは難しいかな~、と思います。
理論は氣功の顔をしていない
という訳できちんと「理論」を自分の中に入れておかないと氣功を行う上でも
「何で氣功が効いてるのか?」
という説明ができなくなり
「そういうものだから」
とフワッとした理屈で理解するしかありません(古いタイプの先生に多いです)
氣功に関わらずですが、自分が行っている事、起きている事象、それらを理論的に解釈する事でより深い理解が得られより大きな応用が効いてくるようになります。
なのでウチでもレッスンの中で理論と実践を繰り返し指導しています。
ただ、「理論」といってもレベルの低い理論はそれなりにしか使えないので、どうせならと出来るだけ高度な理論を教えるようにしています。
そういった理論はパッと聞くと氣功には全く関係がなさそうに見えたりします。
なので最初のうちは多くの生徒さんが
「何でそれが氣功に関係あるの?」
という感じでポカーンと聞いてる事が多いです。
高度な理論は一見すると事象との結び付きを理解するのに時間がかかる事が多く、学びたての時などは「???」と疑問符が頭の中いっぱいになる事が多いです。
ただ、だんだんと理論が身体に染み込んでくると「(理論通りに)そうとしか思えない」という世界が広がっていくのがとても面白かったりする訳です。
高度な理論は応用力が半端なく高いので氣功だけではなく何事にも応用が効いてくるようになります。
ですが、そういった理論が難解な事が多く、特に初学者にとって理論は氣功の顔をしていないのです。
理論と実践が結ぶつく時
とまぁ、そんな感じでレッスンでは理論パートと実践パートの両方を指導してる訳ですが、とあるレッスン中、理論の解説をしてると
「いまお話されてる事が理解できました。いつも先生は氣功と関係ない話を何でしてるんだろう?と思ってましたが、それらってぜんぶ氣功ですね。いま分かりました。」
という風に言われた事があります。
その生徒さん曰く、いつも僕は「よく分からない難解な事を説明してから氣功をする人」だったそうです(笑)
もちろん、説明する時には
「これは氣功だけでなく全てに通ずる理論です」
と前置きしてから説明してるんですが、受け取る生徒さんの方からしたら説明してる理論と氣功が全く結び付かなかったんですね。
ただ、それでも辛抱強くレッスンを続けてくれて、とある瞬間に「フッ」と頭の中で理論と氣功が結び付いた訳です。
AとBは別々に思ってたけど同じだと氣付いた・・・・・・
これを「包摂した」という風に言ったりします。
別々のカテゴリのモノを同じカテゴリで包み込む訳です(包摂する為にはルールがあります)
こういった氣付きが得られた、という事はその人の抽象度が上がったと言えますし、抽象度が上がる事によって氣功の技術は飛躍的に上がっていきます。
そうやって「理論」と「実践」を繰り返していく事でそんじょそこらの氣功家には到達できない領域に入っていくんじゃないかな~、なんて思ってます。
氣功における理論は最初は特に難解に感じる事が多いと思います。
ただ、何度もお伝えしている通り氣功に限らず
「自分が行っている事ってどんな理屈でどうなってんの?」
という事を知っておくのはとても重要です。
でないと
「なんかそうなってるから」
「みんなそうやってるから」
というような感じになる事も多く、それ以上の進歩や応用が効かなくなります。
氣功じゃなくてもいいから
「自分のやってる事」
「身の回りに起きる事象」
そういった事を考えてみて自分なりに理論を組み立てていくのは大事だと思います。
原理を知る事で1を知り、10にするのではなく100にも1000にもしていける人間になりたいですね^^

谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
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