谷山です。
ワタクシ先日、誕生日を迎えまして目出度く42歳になりました。
42歳って自分的にはびみょ~な年齢でして、ヨーガや氣功とかの「行」の世界から言うとまだまだ若輩だけど一般的な感覚からいくともう言い逃れ出来ないおっさんになるのかな、と思います。
そんな感じで僕はいいおっさんなので色々と経験してきている事もそれなりにあります。
「経験」ってのは宝だと思っているし、自分の力の土台になるものだとも感じています。
でも時にはその「経験」が邪魔をする時ってあるんだな~、という事があったのでそこら辺を書いてみたいと思います。
新しい事を始める時に経験は邪魔をする
僕は何か新しい事を始める時は基本的に専門の人に教えを乞います。
一から独学でやる人もいますけど、僕は基礎的な事やルールを学ぶのはやっぱり先達の人に教えて貰った方が効率的だと考えているからです。
つい最近も新たに習得したい技術があり、その道の専門の人に教えを乞う機会がありました。
教えて貰う前にも「あーでもない こーでもない」と自分なりにシミュレーションをしていた訳なんですが、実際に教えて貰う場面になった時に僕自身が考えてた事として
「ここはそういう感じじゃないんだよな~」
「先生の言ってる事も分かるんだけど俺はこうしたいんだよな~」
なんて事を考えてました。
思考が浮かんできているリアルタイムでは何とも思いませんでしたが、レッスンの後半になるにつれ
「俺は教えて貰ってる立場なのに何でこんな偉そうな事を考えてんだろう」
という風に考えも変わってきました(その先生がキツイけど良いこと言うのよ)
自分自身の経験があるが故に初心者の立場でいきなり「個性」を出そうと思ってたんです。
自分が考えてる事の傲慢さに氣付いたのでそこからは先生の言っている通りをそのまま自分の中に入れてそれを自分なりに消化する方向に考えも変わりました。
「普段、人に色々と教えている立場が故に自分では氣付かないうちに慢心してたんだな~」
と新しい技術を学ぶと同時に自分の未熟さを知れる良い機会になりました。
僕自身もそうですけど、色々と経験を積んだ人ほどこういった傾向にあるような氣がします(特に男性に多いかな)
守・破・離という過程
そんな感じで改めて自分の慢心具合に氣付いた訳ですが、武芸や修行の過程で
「守・破・離」
という考え方があります。
これは
守・・・・・流派の教えや型を忠実に守る段階
破・・・・・師や流派の技術の良い部分を取り入れつつ自分のやり方を交ぜこんでいく段階
離・・・・・流派の教えから離れて自分のやり方を作っていく段階
という風な解釈をして貰えれば良いかと思います。
昔の人は良い事を言いますよね~
僕も一つの道を進む人間としてこの言葉の重要性はよく分かってるつもりです。
そして一見遠回りに思えるこの考え方が実は一番自分の力になる事も身を持って分かっています。
でも、それは「分かってるつもり」だったんですよね。
実際、僕の所に来られる方の中に色々な所でエネルギーワークを経験された人が来たりもします。
また、色々な文献やスピリチュアル系のブログをたくさん読んで勉強している人も多いです。
そういった人ってその人の中に「型」(クセとも言う)がある事が多いからこっちの言葉がなかなか入っていかない事が多いんですよね。
そういう人は吸収が悪かったり変化が遅かったりする傾向があります。
やっぱり人間ですから「経験」から培った「個性」を発揮したいんですよね(氣持ち分かるよ)
でも「守破離」の原則から言ったら道を進むのに最初は「個性」を殺す必要がある訳です。
まぁ、生き方なぞあまり考えもせずに適当に生きていきたいと思うのならそんなものは必要ないかもしれませんし、それも立派な一つの生き方です。
このブログを読んでくれる人ってそういう人は少ないと思いますけどね。
よく
「自分らしい生き方」
って色々な所で言われてますし、一生一度の人生なんで僕も自分らしく生きた方が絶対に良いと思ってます。
「武道」などを始めとする「習い事」は「道」を進むという考え方があります。
習い事じゃないにしろ、「生き方」をちゃんと考えた時にどんな生き方でも「進む道」という概念は外せないんじゃないかな~と思います。
「初心忘れるべからず」じゃないですけど、何か習い事をする時は「一旦全てを受け入れる」という事が重要なんじゃないかな、と今回の経験で思い出す事が出来ました。
僕もまだまだなんだな~、と42歳にして実感したのは何だか嬉しい感覚です。
・・・・・・・・・・でも、思いっきり生きるなら「型破り」な人生って憧れますよね。
歌舞伎役者である市川猿之助氏がとても良い事を言っていました。
「型を学んでから破るのが型破り、いきなり自分流でやろうとするのが形無し」
とても良い言葉だと思います。
皆さんも新しい事を学ぶ時は「守・破・離」を思い出してどんどん吸収して貰えればと思います。
分かってるつもりは危険ですよ・・・・・(経験談)
谷山 慶裕と言います。
自分が経験した事や学んだ事を元に「氣エネルギー」の重要性と楽しさを面白可笑しく伝えたいです。
プロフィールの詳細はコチラ
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