なぜあなたは「ダメな自分」だと思い込むのか?その原因と解決策

谷山です。

私達は「世界を自分の見たいように見ている」とか言われたりします。

「見たいように」というと、多くの人は素晴らしい世界を見たいと考えるかもしれませんし、今がしんどい人は

「こんな世界なんて見たくねーよ」

と思うのも自然な事ではあると思います。

なかなかにわかには信じられないですよね。

でも

「世界を自分の見たいように見ている」

これって本当の事なんです。

どの様な世界を見ているかはその人の「知識」によって変わる

人は自分の見たい世界を見ているにも関わらず、苦しんだり悩んだりと煩悶とした生活を送ってる人はとても多いです。

先日、とある生徒さんがレッスン中に突然

「私は意思が弱いのでしょうか?」

と聞いてきました。

いきなり過ぎてなんの事やら分からなかったので詳細を聞いてみると、どうやらその人は自分で決めた事を出来ない(やらない)事が多いらしく

「自分はなんて意思の弱い人間なんだ」

と思っていたそうです。

何十年も。

ホメオスタシスという「新たな知識」

そんな折、慶氣・エナジーラボの門を叩き、新たな知識をつけたりトレーニングに勤しんでいました。

氣功未経験者だったその人はウチで学ぶ事のほとんどが「新たな知識」です。

たくさんの知識を入れていく中で、その人を次の階段に昇らせた知識の一つが「ホメオスタシス」という新たな知識でした。

「ホメオスタシス」について簡単に説明しますと、ホメオスタシス(恒常性維持機能)は

「人間の持つ生理機能の一つで、外部環境や内部の変化にかかわらず、生体が体温、血糖値、血圧、水分量などの内部環境を一定の範囲内に保とうとする働き」

となります。

簡単に言うと、「元に戻ろうとする働き」と言えます。

熱が出ようがケガをしようが平熱に戻ったりケガが治るのもこの「ホメオスタシス」があるからなんですね。

これは人間の身体だけに働くモノではなく、精神や氣エネルギーなどにも作用します。

「ホメオスタシス」がもたらした氣付き

今回の生徒さんは何十年も自分の決めた事を行えず

「自分は意思の弱いダメな人間なんだ」

と自分に烙印を押していました。

でも、知識をつけ、氣力が増してくると

「あれ?俺って意思が弱いと思ってたけどこれって(決めた事ができない)というホメオスタシスが働いてるだけなんじゃないか?」

と思ったそうです。

そう、この人は何十年も自分で決めた事が出来ず、自分に烙印を押す事が「いつもの場所」になっていて、ただ単にホメオスタシスが働いて「いつもの場所」に戻ってただけの話なんです。

構造的に見てみれば単にそれだけの話なんですが、そこに「感情」や世間体、一般常識などの「思考」が入り込む事で

「自分はダメな人間なんだ」

という程度の低いレッテルを自分自身に貼り続けた訳なんですね。

そして「ホメオスタシス」という知識を得る事で

「あ!これって自分がダメな人間という訳ではなくて単なる生理機能なんだ」

という氣付きを得た訳です。

知識を得る事で氣付きが生まれる

という事があった訳ですが、生徒さんは「ホメオスタシス」という知識が腑に落ちるまで、その人の世界は

「自分はダメな奴なんだ」

という苦しい世界を見ていた訳です。

そして

「あ!これって単なるホメオスタシスの働きなんだ!」

と氣付いてからは決めた事が出来ない自分に対してネガティブなレッテルを貼る事なく

「単なる生理機能の一種」

という風に解釈するようになったとの事です。

「自分はダメな奴なんだ」

と思うのと

「単なる生理機能」

と解釈するのはどちらが軽やかだと思いますか?

それはもちろん後者です。

前者は感情や思考など色々な情報が入り混じる解釈ですが、後者は非常にさっぱりとシンプルです。

こういった事が「抽象度が上がる」と言われる事なんですね。

問題を抽象化する事で非常に軽くシンプルになり問題が問題でなくなる、みたいな感じです。

まぁ、現要するに視点が変わる事で物事の解釈が変わる訳です。

「ええ、でも決めた事が出来ない、という現実は変わってないじゃん・・・・」

と感じる方もいるかもしれませんが、物事に対する解釈が変わればそれはもう問題ではなくなるんです。

なぜならあなたが何かしらの事象に対し

「これは問題だ」

という視点でしか視れないのでそれが問題に視えてしまう訳です。

これが最初に書いた

「世界は自分の見たいように見ている」

という事になってくるんですね。

有名な川柳で

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」

という川柳があります。

単なる枯れ葉を幽霊だと思い込んでビビってたら損しますよ!って事ですね。

まとめ

という事で、生徒さんとのやり取りを元に

「世界って実はあなたの見たいように見てるんだぜ」

という事を書いてみました。

今回は一人の生徒さんとのやり取りを元に記事を書きましたが、こういった話をされる生徒さんはたくさんいらっしゃいます。

「前だったら怒りの感情に飲まれる場面だったのに、ホメオスタシスと氣付いたら一切感情が波立たなかった」

「前に進もうとすると躊躇してしまう癖があり、一生そのままかと思って悩んでたけど生理機能の一種だと思ってから肩の力が抜けてどんどん前に進めるようになった」

こんな話は生徒さんとのやり取りでたくさん出てきます。

ただ、ここで

「知識を入れるだけでは役に立たない」

という事も覚えておいて欲しいです。

「知識」が無ければより軽やかな視点で世界を見る事は出来ません。

けど、「知識」を入れるだけではあまり役に立ちません。

新たに入れた「知識」をどのように役立てるか?という「目的」(ゴール)

知識を腑に落とす為に繰り返し行う「実践」

これらがあって初めて「知識」は人を上の世界に引き上げてくれます。

知識があるだけではダメなんですが、知識がないと何も始まらないのも事実です。

いま、苦しい世界を見てる人は新たな知識を入れてみて下さい。

もし実行されるなら新たに入れる知識は

「問題を抽象化する為の知識」

という事を意識してください。(「具体と抽象」という本がおススメです)

このブログを読んでくれてるあなたが「より高い視点」を持ち、より人生を軽やかに生きていく事を願って今回の記事の締め括りとさせて頂きます。

一度しかない自分の人生、より自分好みの視点で世界を見渡しましょう!

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