「夫婦喧嘩は犬も食わない」セラピストが陥りがちな落とし穴

谷山です。

生徒さんの中でも実際にクライアントがいる方などと話をしていると、クライアントさんから受けた相談内容について相談される事があります。

セラピストだったりヒーラーをやられてる人ってのは基本的に「真面目」な人が多いので、クライアントさんからの相談を一生懸命に聞いて本氣で解決しようとしたりします。

それ自体は悪い事ではないのですが、一生懸命過ぎて逆に解決どころかクライアントと一緒に悩みの迷宮(ラビリンス)に陥ってしまう事も多々あります。

僕も昔はよくそういった事がありました・・・・・

そんで

「俺は力不足でクライアントの悩みを解決できなかった・・・・・」

とよく自信消失してましたね~

「クライアントの悩みを解決したい!」

という志は良しではあると思うのですが、問題解決に至らずに自分自身が落ち込んでしまっていたら世話ない話ですよね><

犬も食わない相談

とある生徒さん(Iさん)は女性セラピストでクライアントの9割以上は女性だそうです。

そしてクライアントの方々からよく「夫婦関係」についての相談や「恋愛関連」の相談を受ける事が多いそうです。

Iさんも真面目な方で、クライアントさんが良い方向へ向かって欲しい一心で一生懸命相談に乗ったそうです。

ただ、やはり解決には至らず

「自分はセラピストに向いているのだろうか・・・・」

と少し落ち込んでいました。

よくよく話を聞いてみるとIさんは一生懸命に話を聞きすぎて、相手とかなり同調を深めているような感じがありました。

よく

「夫婦喧嘩は犬も食わない」

と言ったりしますが、これはけっこう芯を食った言葉だと僕は思います。

まぁ、夫婦喧嘩にせよ恋愛相談にせよほとんどの場合において「正しい答え」ってのは見つからない事が多いです。

どっちが正しくてどっちが間違ってる、ってのが本当に難しいんですよね。

ではどのようにして相談者からの相談にのれば良いのでしょうか?

ここで少し覚えておいて欲しい事があります。

それは「視点」です。

別の言い方をすると「抽象度」と言っても良いです。

セラピストがクライアントからの相談に乗る時などはこの「視点」というモノを特に意識して欲しいんですよね。

相談者の抽象度とセラピストの抽象度

これは夫婦間の問題や恋愛の相談に限らない事ではあるのですが、一般的には何かに困って、それを誰かに相談をするという事は相談者は抱えている問題で手一杯になっているといえます(金銭を払って相談する場合は特に顕著)

それは相談者の抽象度が低下している事を表しています。

要は目の前の問題が大きくて他の事が見えづらくなってる、って事ですね。

そしてセラピストは相手の相談に一生懸命に答えようとする訳です。

「この人の問題を解決してあげたいな」

「どういうアドバイスをすればこの人は氣持ちが楽になるんだろう」

そんな事を考えながら相談にのる訳です。

一般的に見てみると、そういうタイプのセラピストは

「一生懸命に人の相談にのって優しい人だなぁ」

みたいな感じで「良い人」にうつるかもしれません。

でも厳しい言い方をするとそういったセラピストは二流以下だと僕は思います。

何故なら

「クライアントとセラピストが同じ抽象度階層にいるから」

と言えるからです。

 

クライアントからの影響

僕はこのブログで何度も

「人は氣付かなくともエネルギー的な影響を与え合ってる」

「施術をしているとクライアント(生徒さん)から影響を受ける」

と言ってきました。

これは「視点」(抽象度)においても同じ事が言えます。

相手の相談に一生懸命にのる事で相手の「視点」すらもこちらに移ります。

どういう事かと言うと「相手と同じ視点で問題を見る」という事になる訳です。

もう少し難しい言葉を使うと

「相手の抽象度階層に移動する」

という風にも言えたりします。

問題を解決できてない人と同じ視点でその問題を解決しようとしてもそれはかなり難しいです(というか無理です)

相手と同じ土俵に上がって問題を解決しようとしても、最終的にはどういう結末になるかも分からないアドバイスをするぐらいが関の山です。

それでは一流のセラピストとは言い難い訳です。

まぁ、僕も昔はそんなんでしたけどね(苦笑)

特に夫婦間の問題や恋愛についての相談ってのは「答え」が見つかりづらいですから、セラピスト側も一生懸命に考えたりする事が多く、その一生懸命さが氣付かぬうちに相手との「同調」を作りだす訳ですね。

相談にのる時に意識したい事

という訳で、「人から相談にのる」ってのは注意しとかないと氣付かぬうちに相手と同じ土俵に乗ってしまい、答えの出ないラビリンス(迷宮)に陥ってしまう事も多々あるっちゅう事です。

まぁ、それがプライベートでの相談であったりする場合は相手の土俵に乗るも乗らないも好きにすればいいのですが、プロとしてクライアントと接する場合はそれだと良きセラピストにはなれない訳です。

ではどうすればクライアントからの相談を高い視点で聞く事が出来るようになるのでしょうか?

それは正直、一言で説明するのは不可能です。

色々と多角的な解釈や理解をする為に知識が絶対的に必要になるからです。

なのでここでは一番根本的で一番大切な事だけお伝えしたいと思います。

人(クライアント)から相談にのる時に一番重要な事として、それは「サイコパス」になる事です。

「サイコパス」っていうとパッと聞きはかなりネガティブに聞こえるかもしれません。

サイコパスってのは「共感力の欠如した人」と表される事もあり、このブログのメインテーマの一つでもある「エンパス」(共感力が高い人)とは真逆のタイプですよね。

でも、サイコパスになる事によって相談者の抱えてる問題のエネルギーに同調をしなくて済むようになります。

サイコパスって言葉がピンときづらいのであれば「どうでもよい」という心持ちで相談にのる、でも良いです。

とにかく相談者の抱えてる問題に対して「どうにかしたい」と思えば思うほど相手と同調して同じ抽象度(視点)に陥ってしまいます。

こういう事を書くと

「人の相談にのるってのに(どうでもよい)とは何事だ!」

「そんなんじゃ誠意がない!!」

と怒る人もいそうですよね。

でも、あなたは「共感する」という優しさ(?)を発揮して相談者に寄り添いはするけど特に問題解決に至らないぬるま湯みたいなセッションをする人と、クライアントに共感はしないけど高い視座でより良い未来を視せてくれるセッションをする人はどちらが誠意があると思いますか?

僕は後者の方がよりレベルが高いと思います(まぁ、昔は前者だったけどねw)

「たくさん共感して人の心に寄り添いつつ相手をより良い未来に導く!!」

とか言ってきそうな人もいますが、それは無理な話です。

何故ならそれでは同じ抽象度階層の中でしかないからなんですよね。

まぁ、ここら辺についてはまた別の記事かYoutubeで説明はしたいと思います。

とにかくお金を頂いて相手の相談にのる、という事は責任が生じる事でもあります。

その責任をどのように果たすかは術者(セラピスト)次第ではありますが、よりレベルの高い責任の果たし方をして、クライアントに素晴らしい未来を視せてあげて欲しいな~、と思う今日この頃でした。

金銭が発生するしないは別にして、あなたを信頼して相談してきた人の力になってあげたいと思うのが人情ってもんですよね。

それならば相談に乗る時だけは「サイコパス」(共感能力欠如者)になってみる事をおススメしますよ^^

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